5月3日(月)よりWEBショップにて、 村上隆 新作エディションサイン入り版画(5月上旬頃発送)を販売いたします。

 

「Murakami.Flower #0000」 のED版画作品を発売します。
これは、僕が3月から着手している新しいプロジェクト、NFT ARTの世界での活動記録としての作品です。
ドット柄で描かれた作品のどこか哀愁漂うノスタルジーでそしてキュートなデザインはそのままに、シルクスクリーンプリントによって版画に落とし込んでいます。

3DCG技術などの進化によって見かけることは少なくなった2Dのドット絵ですが、このデザインを眺めていると小さい頃に遊んだゲームの画面をついつい思い浮かべて懐かしさが溢れてしまいます。
低解像度の限られたピクセルの中で表現されるこの世界に魅力を感じる方も少なくないはずです。
ですが、この作品の核心部分は、そんなことではありません。

このプロジェクトをリリースした時に、インスタグラムにて発表した文面を、まとめ直して、ここに再掲載いたしますね。
これを読むと、どういった世界観を追求しようとしているのか、わかって頂けるのではないかと思います。


<上記のInstagramの記事はこちら>

3月30日
昨日、僕のはじめてのNFTの画像をリリースしました。先日ビープルさんのオークション(オークションページはこちら)で話題になって、アプローチの仕方等考えていたのですが、縁あって、橋本善久さん(IG @hsmtyshs)と言って、ネットゲームのオーソリティの方と共にスタートする事になりました。橋本善久さんは、MMO RPGファイナルファンタジー14: 新生エオルゼア」での、新生FF14の主にプログラマー陣の指揮をして、2012年の6月にE3にて「Agni’s Philosophy – FINAL FANTASY REALTIME TECH DEMO」の指揮者にして当時のスクエアエニックスのCTOで、現在「時空テクノロジーズ」と言うXRやAIやアバターの会社の代表者です。

この世界にジャンプインしようとしたきっかけが、任天堂スイッチの『あつまれどうぶつの森』での、ある体験でした。
パンデミックの最中にウチの子供たちが、会えなくなった学校の友達と、zoomで会話しながら『あつ森』の中の花火大会を観ていて、終わったあと心の底から「綺麗だったねぇ」と感嘆していたのを見て、ああ、この子達には仮想空間の中にも、真実としての「美」を見立てられるんだなぁ、と価値観の変革の瞬間を見た気がしたです。なので、そこから僕自身の表現の仕方、考え方を全部変え始めました。
そこで僕はバカ正直に、ゲームをつくらなくっちゃ!と考え、そして橋本さんと出会うに至りました。

そしてもちろんピープルのオークションがありますが、この数年間のNFTクリプト世界での作品流通を学習させていただきました。
この体験は、自分が26歳の時初めて現代美術に出会って、見た目とコンセプトとの隔たりのある世界観にショックを受け、その文脈を理解したときに、作品たちが全く違って見える体験とそっくりで、うおおおお!と叫び出したくなる様な感動に打ち震えたりしています。つい先日まで、人生における59歳、年齢的最終章が始まっている憂鬱に苛まれていた事が嘘の様に、自分にもう1人のアバターが生まれて其処では完全に新しいライフを開始できるような、フレッシュな感動に満ちています。

・・・というような投稿をして、NFTオークションをOpenSeaのプラットフォームで始めたのですが、一週間後、一転して、そのオークションを取り止めました。
理由は以下の通り。
これもインスタグラムに投稿しました。


<上記のInstagramの記事はこちら>

皆様にお知らせがございます。私はNFTという、電子証明の仕組みを使ったデジタルアートの販売に挑戦しようとしておりました。しかし、以下の理由でNFT作品の販売を延期、再検討する事に致しました。
当初は「まずはやってみよう」の精神で、手探りの状態で作品の準備からNFTマーケットプレイスへのエントリーまで進めました。大変スピーディーに準備が出来たと考えています。一方で、様々なコレクター様や専門家様、有識者様からの貴重なご意見やアドバイスなども頂戴し、私と担当チームは議論や認識を深めました。
NFTの長所を生かし、コレクター/オーナーの皆様の利便性、作品所有の満足度や安心感を最大化するためには「作品のコンセプトを踏まえ、ERC721や1155のメリットとデメリットを考慮した選択」「独自のスマートコントラクトの要否」「独自ストアフロント構築の要否」「IPFSの要否」その他、さまざまなテーマに対して慎重な検討と議論を重ねて、より最適な形式でNFTをご提供して行くのが良いだろうと考えました。
つきましては、一旦出品を取り下げて細やかな議論と準備の上で再びNFTに挑戦したいと思います。
すでに入札をしてくださっていた方々には誠に申し訳ないのですが、より便利に楽しく安心して私のNFT作品を楽しんで頂く為にも、今回の取り下げをご理解頂けますと幸いです。
私としましてはこれまでの準備と議論により、NFTの持つ大きな可能性について確信を持つことが出来ましたので、改めてワクワクしてNFTデジタルアートに取り組みたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

・・・と、なりまして、そこから多くのメディアの取材を受けることになり、昨日の「The New York Times」に記事が出ました。

New York Times の記事の、僕のことが言及されている所の一部を訳してみると、、、

「ベルギーの投資銀行家アラン・セルヴェイ氏は、ラファエル・ローゼンダールをはじめとするデジタルアーティストの作品を購入してきましたが、これらの作品は通常、購入者が所有するウェブサイトで公開されます。

一方、NFTの場合、作品の管理は通常ブロックチェーン上で分散化され、購入者はトークンと呼ばれるデジタルレシートを受け取るが、世界中の人がそれを見ていることになる。

セルヴェイ氏は、NFTが市場において「膨大な未解決の著作権問題とセキュリティの課題」を抱えていると批判し、コレクターにとってのNFTの不確実性を浮き彫りにする最近の2つの挫折を指摘しました。
1つ目は、今月初め、人気アーティストの村上隆Instagramで、「最適なフォーマットをさらに検討する」ため、また、コレクターの「作品を所有することへの満足感と安心感」を確保するために、OpenSeaからNFTを当面取り下げると発表したことです。

アナリストによると、村上氏は、NFT作品がこれまでの絵画や彫刻のコレクターにどのような影響を与えるかを再考する時間をとったのは賢明だったかもしれないという。」

・・・云々

この作品がデザインされたTシャツやマスクを販売してまいりましたが、
この度WEBショップにてエディションサイン入りの版画作品として登場いたします。

Murakami.Flower Tシャツについてのページはコチラ
Murakami.Flower マスクについてのページはコチラ

未来へ大きくリーチするコンセプチュアルアートの真髄を、どうぞ体験して下さい。

村上隆


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※ご注文の時点で、上記に同意したものとみなします。
何卒ご理解ご了承の上、ご購入くださいますようお願い申し上げます。
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Tonari no Zingaro WEB SHOP

【販売日】
2021年5月3日(月) 12:00〜

【配送時期】
・配送は5月上旬頃より順次発送いたします。
・発送は準備が出来たものから順次発送させていただきます。
・お客様のご注文順番と前後する場合がございます。
・お荷物の日時指定等は承れません。

【商品詳細】
Murakami.Flower #0000(5月上旬頃より発送)

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