日本画を考える展覧会

日本画を考える展覧会


2011年04月28日 – 2011年05月17日


Introduction


日本画はすでに死んでいる。
・・・と、戦後「日本画滅亡論」の時に言われてから日本画は戦後の復興と相まって90年代初頭までマーケットを基盤に延命しました。・・・というか、大ブームの絵画ジャンルとなりもしました。しかし、バブル経済崩壊後、日本画は日本社会そのものからはじかれてしまい、今、寄る辺を失っています。
岡倉天心東京芸術大学を興した時に組み込まれた国のアイデェンティティを探る芸術としての日本画というジャンルは日本全国の美術大学の学科の中に現代も息づき、年間、約300人程の新しい「日本画科」の学生が誕生し続けています。 彼らは日本画科に入学した事を根拠に、日本画の存在意義の自明性を疑っていませんが、卒業後、その同数の数百人の日本画科卒業生が実態に立ちすくむのです。 つまり、社会にはじかれてしまった事実に気がつく。それでも日本画の根拠を信じ、活動し続けはするものの、ここ20年は生きているのか、死んでいるのかさえわからない、日本画の根拠はゴースト化してしまいました。


Hidari Zingaroではこの日本画の意味、意義を考える展覧会を行います。
若い作家からの問いかけ。 日本画が日本社会にに再びコミットメントする日は来るのか否か。
刮目せよ。


日本画を考える展覧会 | Hidari Zingaro