鈴木芳雄写真展「シヤシン、フクヘン。」

鈴木芳雄写真展「シヤシン、フクヘン。」


ブルータスの名物副編集長時代から「フクヘン。」として名を馳せ、
いまもコンパクトカメラ片手に世界中を飛び回る、
永遠のスーパーエディターによる初の写真展。


「フクヘン。」とは
2007年にブログを始めた際、当時の肩書きをわかりやすく、
しかもやや揶揄的にカタカナに直し、タイトルにした。
ブルータスの副編集長は、2001年から約10年にわたり、
その後、いくつものアート特集でヒットを生むきっかけは、
副編集長になって最初に手がけた
特集「奈良美智村上隆は世界言語だ!」であったそうです。


会期
2011年07月14日 – 2011年07月26日


第1部 7/14〜7/19
第2部 7/21〜7/26


レセプション
7月14日18:00 – 20:00


秘密の特別講義
中野ブロードウェイ2F Kaikai Zingaroにて
7月21日19:30 – 21:00


日頃入れないギャラリーにて、日頃聞けないフクヘンの秘密の講義をお楽しみください。
応募方法はこちらのホームページにて発表致します。

プロフィール

すずき・よしお●編集者/美術ジャーナリスト。ポパイ、アンアン、リラックスなどの編集部を経て、ブルータス副 編集長を10年間つとめる。主な仕事に「奈良美智村上隆は世界言語だ!」「杉本博司を知っていますか?」「若冲を見たか?」「仏像〜阿修羅に会 えた?」 など。文化庁芸術選奨メディアアート部門推薦委員。愛知県立芸術大学非常勤講師。

作家メッセージ

ここにあるのは、撮りに行った写真ではなくて、行ったから撮っておいた写真である。
撮りに行く、っていうのは仕事である。主にフォトグラファの。僕はいろんな用事でいろんなところに行って、でもいつでもカメラを持っているから、撮っておく。なにを撮るのかというと、「これってどこなの?」と言われるようなものを撮りたいといつも思っている。そこにしかないものとか、あきらかにあそこで撮ったんだねと言われるようなものは撮らない(撮っても発表しない)。ロンドンの知り合いの家の飼い猫とか(猫なんてどこにでもいる)、ベルリンですれちがった犬とか(犬もたいていの土地にはいる)、パリのカフェの飲みかけのビールとか(世界中、ビールが好きだ)、ヴェネツィアのレストランに飾られた花束とか(気の利いたレストランはどこでも花を飾る)、ニューヨークのデリで売られているフルーツとか(おいしいよね)。どこかではあるけれど、どこなのかわからないし、どこであってもかまわない。そんなものを撮りたくて撮ってきた。

                                      鈴木芳雄


鈴木芳雄写真展「シヤシン、フクヘン。」 | Hidari Zingaro