タカノ綾個展「すべてが至福の海にとけますように」

タカノ綾個展「すべてが至福の海にとけますように」


3月6日(木)よりKaikai Kiki Gallery にて、日本では8年ぶりとなるタカノ綾の個展を開催いたします。本展では3.11 の東日本大震災をテーマにした6mの大作をはじめ、デビューから20年近くを経て、成熟を遂げた作品群が登場します。


Kaikai Kiki Gallery
http://gallery-kaikaikiki.com/


個展タイトルには、世界を俯瞰したときに、残酷なもの、素晴らしきもの、そのすべてが至福の中に溶け込むようにとの願いが込められています。3.11以降、より身近でリアルな世界を意識したタカノは、都市も地方も、植物も動物も、災害も原発も、すべてがあるからこそ世界は構成されていると語ります。そうして都市空間や伝統的美意識、動植物の世界観等、多様な視点から世界を捉えることで、近代以降、私たちが忘れてしまった根源的な感覚を呼び起こしているともいえるでしょう。


展覧会ではペインティングの他に、フラワーアーティストの東信氏とのコラボレーション作品「終焉の森、そして始まり」を展示。ギャラリー内に植物と人間との関係性を見つめ直す作品としての“ 森” が出現します。また、作品内には「希望の黄色いハンカチ大作戦」という、仙台荒浜のふるさと再生を願い住民の方々と支援者のとりくみへの応援の気持ちを込め、作品に取り入れています。「終焉の森、そして始まり」は展覧会終了後、仙台荒浜の地に植えます。そこには一度飾っただけで終えてしまう植物ではなく新たなかたちで息づくよう、再生と循環を願うタカノの気持ちが込められています。


他にも、ギャラリー内で流れる音楽をjoseph nothing氏が制作。自然音で構成された音楽は、個展をより一層幻想的なものにいたします。


AMKK(東信、花樹研究所)
http://azumamakoto.com/


希望の黄色いハンカチ大作戦
http://yellowarahama.at.webry.info/


joseph nothing 公式web site
http://josephnothing.com/


また、展覧会と同時に作品集「すべてが至福の海にとけますように」も発売。個展のための新作を含む約40点の作品群と、美術評論家松井みどり氏との対談も収録。会期中、会場にて販売致します。


<オープニングレセプション>
3月6日(木)18:00〜20:00
出演者 joseph nothing(DJ)、坂東以津緒氏(日本舞踊家)、富士松延治太夫新内節


トークショー
第1回:3月7日(金)19:00 - 20:30
辻信一(文化人類学者)× タカノ綾


第2回:3月29日(土)15:00 - 16:30
三上丈晴(雑誌『ムー』編集長)× 雪舟えま(詩人)× タカノ綾


詳細は http://gallery-kaikaikiki.com/ にて告知致します。

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タカノ綾個展「すべてが至福の海にとけますように」
日程:3月6日(木)〜4月2日(水)
時間:Open: 11:00-29:00 / Closed: 日、月、祝
場所:Kaikai Kiki Gallery
東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1
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皆様のご来廊を、心よりお待ちしております。


タカノ綾個展「すべてが至福の海にとけますように」