obちゃんの個展
19歳でデヴューし、今、まだ25歳のペィンターの彼女。ミュージシャンならこの年頃は最も旬であろうが、絵描きとなると、全くの若芽そのものである。
そのものなんだけれども、部分部分で熟成して来ている箇所もあったりして、熟れたパーツと初々しいパーツの斑(まだら)でアンバランスさが画面を覆っていて、大変複雑で観る側に沁みてくる。そのobを読み解くフィルターとして、以下の項目が設定可能である。
1,Twitterの登場とともにで出てきた世代の作家。
2,pixivも彼女世代の代表的なコミュニケーションプラットフォーム。
3,SNSで繋がった生態系の中のクリエーターのリアリティ。つまり、SNSでのコミュニケーションを背景にしたリアリティをもった表現者、である。
デヴュー時には最先端の文化との添い寝の仕方がテーマであったが、今は、その世代の最も縁の遠かった自分自身という肉塊の中にある心の中に潜ってゆく、極めて古典的かつ普遍的な芸術の求道を行っている。展覧会に展示される作品のどれもが、とても静かで、心が冬の早朝の中に立っているような、凛とした気持ちになれる作品になっている。
1月20日からの展示です。
あわいにゆれる光たち
ob
2017年1月20日 – 2017年2月23日
開廊時間 :11:00 – 19:00
閉廊日:日曜・月曜・祝日
レセプション:2017年1月20日(金)18:00〜
レセプション出演者:鎌野愛、菅原一樹
「sora tob sakana x ob
コラボレーションライブ+トーク」
日時:2月3日(金) 19:00〜20:00
出演:sora tob sakana
参加費:無料
「風景を切り取ったお菓子を食べながら、
obの風景画についておしゃべりする会」
日時:2月18日(土) 15:00〜17:00
協力:ジオガシ旅行団
参加費:1,000円