村上隆の「偏りすぎた現代美術講座2」事前の質問Q&A集
今回も応募フォームへ、参加希望者の皆さんから頂いた、様々な事前の質問事項、全てに、チアマン村上隆が一問一答形式でお答えした、[★Q&A集]をお送りさせて頂きます。
____________________________
■事前の質問Q&A集
Q,1
再びニューヨークが存在感を醸している、と文章にもありましたが、村上さんから見た、現在のニューヨーク、ロンドン、西海岸やベルリンなどのアートシーンの特色や相違についてお聞きできたらと思います。
A,1
↑
ベルリンは多くの大手ギャラリーが店を畳むなどしていて、寂しい空気感がありました。逆にここ20年ぐらい、全く面白くもなんともなかったNYの空気が凄いですよ。アメリカが来てます。物凄いムーブメント。
Q,2
以前、美術手帳の村上隆さんと奈良美智さんの対談で、奈良美智さんの、「村上さんが作品でやろうとしていることは方法が違うだけで、自分と共通する部分が多いと思う」という発言が載っていました。村上さんのそれに対する返事は載っていなかったのですが、どう思っていらっしゃいますか?やはり共通する部分は多いと思いますか?
A,2
↑
奈良さんも僕も時代の空気感を大事にしていると思う。同じことというと、そういうことかな、と。対談であえて答えるべき問答ではない気がしたので、その時は流しました。
Q,3
現代美術を勉強する上で、必読の書籍があれば教えて下さい。
著名な作家である奈良美智氏の作品における「勘所」をお聞きしたいです。
A,3
↑
ココ2年間の、ARTFORUM http://artforum.com/
frieze http://www.frieze.com/
PARKETT http://www.parkettart.com/
でしょうか。http://amzn.to/1lkcZGM
↑
金のうごめく舞台裏編
Q,4
村上さんが著書の中でコンテクストの重層化について話をされていましたが、第一線で活躍している作家の中でも積極的に歴史を参照する作家とそうでない作家がいるように感じました、これはトレンドや地域性によるもなのでしょうか?また村上さんが以前インタビューの中でジェフクーンズに影響お受けたとおっしゃっていましたが、どのような点に影響を受けたのか教えて下さい。シックスハートプリンセスやDOB君等は既にあるものをアプロプリエーションする事によって制作されている様に見えますが、これはシミュレーショニズムからの影響でしょうか?
A,4
↑
ジェフ・クーンズから影響をウケた部分は、バカバカしいバカが最高に素晴らしい、ということです。その意味で、あらゆる僕の表現はバカバカしいバカに徹しているはずです。とはいえ、現代美術の歴史の韻を踏んで、ですからね。
Q,5
アーティストは現代アートというフィールドでギャラリー、カスタマーという他のプレイヤーと密な関係を結ぶということを村上さんは仰っていますが、今迄その顔を見せてこなかった新しいプレイヤーであるアドヴァイザーとはアーティストはどのような関係を直接的にもっていく、またはもたないのでしょうか。
A,5
↑
売れそうなアーティストにはアドヴァイザーは言い寄ってきます。
逆に、友人にそういうアドヴァイザーが居ると紹介してもらいやすいかもしれませんね。
Q,6
1・Wade Guytonさんなどの純度の高い現代アート作品制作する海外アーティストに対して敗戦国である私達は日本にありがちな社会学的文脈に頼らないでオリジナル性の高い純粋芸術的な作品制作は可能なのでしょうか?
↑
可能です。
私の作品がそうだと思うのですが、あえて質問されて心外でした。
2.辺境の地域や国の土着的・民族的フォーマットをどの様に翻訳・置き換えればすれば欧米を中心とした現代社会にコミット出来るのでしょうか?
↑
90年台のアートシーンを勉強するといいですよ。
ハラルドゼーマンの「大地の魔術師」展あたりがターニングポイントだったんじゃないスカね?3・セクシャリティの文脈の重要度は理解できるのですか、マイノリティなセクシャルまたはそのものセクシャルに対して抵抗感のある地域文化、及び宗教圏にはどの様にプレゼンして行けば良いのでしょうか?
A,6
↑
よくよく勉強して、センサーシップに引っかからないようにしながらも賢くやるしか無いのではないでしょうか?Q,7
NYに行ったこと、NYで作品展示したことが村上さんの人生の大きな転換点の一つだと思うのですが一番最初にNYで作品発表をしたのはどこでしょうか?またその経緯も、もしよければ教えて頂けたらうれしいです。
A,7
↑
マックスプロテッチギャラリー
http://www.maxprotetch.info/Q,8
#newday_GEISAI
参加させていただきました。大変感銘を受けるとともに、震災から3年たったころにこの講座が開講されることに意味を感じています。関連はないかもしれませんが、現在も#newday_GEISAI で募集した作品はどこかで発表されているのでしょうか。
A,8
↑
ネットで告知されていると思います。
Q,9
ソチ五輪の開会式、閉会式の演出に関しての村上隆氏のご意見など伺いたいです。またそれを受けて、東京五輪で日本から世界に発するべき文化とは何かについて、どうお考えでしょうか。
A,9
↑
みていません。
Q,10
一点質問させていただきます。
現代美術の中心となる米英の文化背景を考えた際、キリスト教文化への思想的背景の理解は、現代美術を理解できるか否かに関わりますでしょうか?
A,10
↑
今は、あまり関係がないかもしれませんね。理解力があればあるでより深い文脈の海を揺蕩う事ができると思います。
Q,11
・正式な現代美術の経験の無い日本人が、現代美術を「観る」あるいは「創る」にはどのような経験が必要だと思いますか?
A,11
↑
芸術の歴史を、まず、戦後から学び、だんだんさかのぼってゆくといいと思います。
Q,12
世界の現代美術言説の歴史で、時代によって(その内容よりも)語り口・話法にどんな違いがあったのか気になっています。
A,12
↑
ちょっと前は、子難しい、フランス哲学の引用から入るような批評が主流でしたが、今は、サブカルと紛争、世相と歴史の振り返りをしながら、歴史の中の相違点を佐賀ひてゆくやり方が流行っているのではないでしょうか?Q,13
村上さんの目から見て、これからの現代アートを担える可能性がある日本人はいらっしゃっいますか?
A,13
↑
ワシ。
Q,14
英語でのプレゼンテーション時に気にかけるべきことをお伺いしたいです。
A,14
↑
下手でもいいから、しゃべること。もしくは開き直って、喋らないこと。
Q,15
未成年は懇親会は参加できるのでしょうか?
A,15
↑
未成年はアルコール抜き、そして淫行条例に引っかからないような関係だったら良いと思います。
Q,16
ドーハのMURAKAMI EGO展で展示された五百羅漢図をみたいのですが、今後、見られる機会はありますでしょうか。できれば日本で
A,16
↑
わかりません。
_____________________________■参考書籍リンク
芸術起業論 村上 隆 (2006/6)
http://www.amazon.co.jp/dp/4344011783
芸術闘争論 村上 隆 (2010/11)
http://www.amazon.co.jp/dp/4344019121
創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21) 村上 隆 (2012/10/10)
http://www.amazon.co.jp/dp/4041103304
スーパーフラット 村上 隆 (2000/5)
http://www.amazon.co.jp/dp/4944079206ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●村上隆の「偏りすぎた現代美術講座2」申込フォーム
http://goo.gl/dcA3Jh【参加条件】
1.GEISAI#20にエントリーしている方:参加無料
2.GEISAI#20にエントリーを考えている方
(29歳以下のアーティスト):参加費¥2,000
3.一般聴衆(29歳以下):参加費¥2,000
★現在着席可能、ギリッギリの数字です。もしかしたら、当日券になっちゃうかもですが、申し訳ありません。《申込後の手順》
●申込フォームにご登録頂きましたら、実行委員会より受付確認メールをお送り致します。
※参加費のお支払いは当日受付にてお願い致します。
●受付時に年齢確認が必要となりますので身分証をご持参ください。
●受付時に同意書にご署名頂きます。
※同意書:http://goo.gl/rvmWgV
●その他受付についての注意事項は申込締切後、別途実行委員会よりメールをお送り致します。
※記載された注意事項等をよく読み当日ご来場下さい。
※受付会場は、中野ブロードウェイ4Fスペースを予定しております。( http://goo.gl/nRJ2V2 )
●会場( http://goo.gl/Xpdcyy) と受付場所( http://goo.gl/nRJ2V2 )が異なりますのでご注意ください。
《開催日時》
●4月5日(土)17:00〜開始
※当日の詳細なスケジュールは別途メールにてご連絡致します。
※開始時間は変更になる場合が有ります。予めご了承下さい。
_____________________________GEISAI#20
●名称 GEISAI#20
●開催日程 2014年5月4日(日)
●会場 東京流通センター Fホール
●開催概要 http://www.geisai.net/g20/outline/
●フォーム http://goo.gl/LeuAji
●入場料 無料
●応募資格 ※年齢制限を設定致しました
※画像投稿による事前審査有り
※受賞者には、副賞として個展・グループ展の権利を授与●審査員 http://www.geisai.net/g20/examiner/
●応募方法 <応募方法>
下記、応募フォームにアクセスし、ご登録ください。
↓↓↓
http://goo.gl/LeuAji
※申込フォームへ入力されますと予約扱いとなります。
※事前審査を通過され、ご入金の確認が出来た方から出展確定となります。
<事前審査方法>
※GEISAI#20では事前審査を設けております。
申込フォーム送信後、GEISAI実行委員会から
事前審査フォームをご案内させて頂きます。
画像提出期限は、お申込から2週間となっており、
期限を過ぎた方は自動的にキャンセル扱いとなりますのでご注意ください。
申し込みフォームをきちんと読んで、お申し込みください。